
「初めて猫を飼うけど、ブラシやコームはどれを選べば良いかわからない。」

「猫を飼っているけど、上手いブラッシング方法が知りたい。」
あなたは今、そうお考えではありませんか。
猫のブラシやコームはどんなものを選べば良いのかがわからない方やブラッシング方法を知りたい方に向けての記事になります。

猫と暮らす上で欠かせないブラッシングについて、現役の猫の下僕が解説していくよ!!
今回は、猫と暮らす上で欠かせないブラッシングをまとめました。
Table of Contents
猫にブラッシングが必要な理由
猫にブラッシングが必要な理由は、抜け毛・無駄毛のお掃除やマッサージやスキンシップ、ノミダニ予防などの目的があります。
また、直接猫の体を触りながらブラッシングできるため、病気の早期発見にもつながる大切なコミュニケーションです。
ただし、猫によってはブラッシングを嫌がる子や元々苦手な子もいるので、上手くブラッシングをするコツやおすすめのブラシを紹介していきます。
猫用ブラシの種類
猫用ブラシにはたくさん種類があり、ラバーブラシ、獣毛ブラシ、スリッカーブラシ、アンダーコートブラシ、コームと言った種類があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
ラバーブラシ
ラバーブラシは短毛の猫に使えるブラシです。
猫自身が自分で体を舐める習性であるグルーミングだけでは喉に毛をつまらせたり、届かない部分は毛繕いができないです。
そのため短毛の猫でも、ブラッシングは必要なので、買い揃えるようにしておくのがおすすめです。
特に嫌がる猫にはゴムやシリコンタイプのものがおすすめです。
力を入れることなく、優しく撫でるように使うだけで抜け毛が取れ、抜け毛の処理も楽ですよ。
また、ゴムやシリコンタイプであればお手入れも非常に楽なので、埃などを付けないようにすれば手軽に使えるアイテムとなっています。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシは、豚や猪の毛を用いて作られたブラシで水分と油分を含むのが特徴のブラシです。
短毛用と長毛用のどちらもあるので、長毛の猫であれば毛先が不揃いの硬め・ハードタイプ、中毛や短毛の猫であれば毛先が揃った柔らかい・ソフトタイプを選ぶのがおすすめです。
特に豚や猪の毛で作られたブラシに含まれる水分によって、ブラッシング中の静電気を防ぎ、油分によって猫の毛にツヤを与えてくれるので、ブラッシングの仕上げなどにもおすすめです。
換毛期の抜け毛の処理に使うよりは、日々のお手入れやコミュニケーション、艶々に仕上げたい時や毛を整える際におすすめのアイテムです。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは長毛の猫に使えるブラシです。
猫自身が自分で体を舐める習性であるグルーミングだけでは喉に毛をつまらせたり、届かない部分は毛繕いができないです。
さらに長毛種の場合には、毛が絡まりやすく、毛玉になってしまうためブラッシングが必須です。
毛玉をほぐしたい場合にはピンの先がほかのモノに比べて尖っている物や、ピンブラシという種類がおすすめです。
ただし、先が尖ったブラシは皮膚を傷つけやすいので、優しく少しの範囲ずつ使用することが大切です。
アンダーコートブラシ
猫には春と秋の季節の変わり目の年2回、毛が生え変わる「換毛期」と呼ばれる時期があり、普段よりも毛がたくさん抜けます。
この時期は、グルーミングの回数も増え、喉に毛を詰まらせやすかったり、抜け毛が大量に部屋に落ちていることが多いです。
そのため、換毛期には、アンダーコートブラシを使ってアンダーコートを取ってあげることが重要です。
ちなみに、猫の毛は大きく2種類に分けられ、表面に生えるトップコートと、皮膚近くに生えるアンダーコートと呼ばれる毛があります。
猫の被毛についての詳しい解説はこのあと解説していきます。
猫の被毛の構造について
先ほど猫の毛は大きく2種類に分けられ、表面に生えるトップコート(上毛)と、皮膚近くに生えるアンダーコート(下毛)と呼ばれる毛があると解説しました。
ちなみにさらに細かい解説を入れますと、皮膚近くに生えるアンダーコート(下毛)には2種類あり、オーンヘア、ダウンヘア(=アンダーコート)と呼ばれたりもします。
今回はややこしくなってしまうので、表面に生えるトップコートと、皮膚近くに生えるアンダーコートのみの解説になります。
この2つの毛の特徴がそれぞれ異なるため、生えている場所や長さや太さ・毛の役割が異なります。
トップコート(上毛)は猫の表面に生え、プライマリーヘアとも呼ばれており、被毛の中で最も長くて、太くて、まっすぐで、硬い毛なのが特徴です。
役割としては、外部からの皮膚へのダメージを防ぐために水をはじいたり、紫外線をブロックします。
アンダーコート(下毛)は皮膚近くに生え、短く、細く、綿のように柔らかで、縮んでいる毛なのが特徴です。
役割としては、皮膚に密着して生えているので、暑さを防ぐ断熱機能や、体温が逃げるのを防ぐ保温機能があります。
換毛期に抜け変わるのは、アンダーコート(下毛)が多いと言われていて、服や家具に良くくっついているのはこちらの毛が多いです。
上手なブラッシング方法
毛の流れを知ろう
猫に上手なブラッシングをしてあげるためには、猫の毛の流れを知ることが必要です。
猫の毛の流れは、およそこのようになっています。
- 背中 頭からしっぽに向かって
- おなか 胸からお尻に向かって
- 脇腹 背中からお腹に向かって
- 顔まわり 顔の中心から外側に向かって
この写真のように毛の流れに沿って、ブラッシングをしてあげると血行がよくなる効果もあり、さらに毛並みも整います。
ブラッシングに慣れていないうちは、顔周りや首周りなど猫が触られると気持ちいい場所を最初にブラッシングし、徐々に足や尻尾、お腹に挑戦してみてください。
ブラッシングが苦手・嫌がる猫については、すべてのお手入れにいえることですが「手早く」することが重要です。
また、基本的に猫は拘束されることを嫌いますから、延々と時間をかけてブラッシングするのは良くないです。
ブラッシングが苦手・嫌がる猫については、ひなたぼっこしながら気持ちよくお昼寝しているときや猫がスリスリ近寄ってくれるご機嫌なとき・リラックスしている時に少しでもブラシやコームで撫でてみることから始めましょう。
ブラッシングのベストタイミング
基本的にブラッシングは猫がリラックスしている時に行うのが自然でベストです。
甘えに来た時や食後のグルーミング時、日当たりの良い暖かい窓辺は猫がリラックスするタイミングです。
猫がリラックスして落ち着いているうちに、さっと3分程度で済ましてあげるのがベストです。
ちなみに、日当たりが良いからと言って、室内飼いの猫ちゃんをベランダ等でブラッシングするのは脱走するリスクがあるので危険ですから注意しましょう。
部位ごとのブラッシング方法
首からお尻
猫がリラックスしたら、ブラッシングを開始します。
まず顔周りや首周りからお尻に向かって背中の毛の流れに沿いながらブラッシングします。
お尻は神経が多く通っていて触られるのが苦手な猫も多いので、お尻の部分は力を入れずにブラッシングしてあげましょう。
おなか
毛並みに沿って優しくとかします。お腹の毛は外側から中心に向かって生えているので、とかす向きには気を付けましょう。
短毛種はラバーブラシで、長毛種はおなかのあたりの毛がもつれやすいためコームやスリッカーブラシを使ってとかすと良いでしょう。
顔まわりや足
顔まわりや足の細かい部分はコームを使うととかしやすいです。
顔まわりは、耳の後ろ、ほほを、顔の中心から外側に向かってとかします。
足や尻尾などは特に猫が嫌がる部位なので、最後の方に短時間で済ませるようにしましょう。
おすすめのブラシ
こちらの記事では、猫のブラシやコームはどんなものを選べば良いのかがわからない方や愛猫家おすすめのブラシを知りたい方に向けての記事になります。
愛猫家がおすすめする猫用ブラシ・コーム5選はこちらから↓↓

猫にブラッシングが必要な理由、猫用ブラシの種類、上手なブラッシング方法のまとめ
猫にブラッシングが必要な理由、猫用ブラシの種類、上手なブラッシング方法については以下のまとめを参考にしてください。
- 猫にブラッシングが必要な理由は、抜け毛・無駄毛のお掃除やマッサージやスキンシップ、ノミダニ予防、病気の早期発見などの目的がある。
- 猫用ブラシにはたくさん種類があり、ラバーブラシ、獣毛ブラシ、スリッカーブラシ、アンダーコートブラシ、コームと言った種類があり、毛の長さや目的に応じてブラシを使い分ける。
- 猫のブラッシングは、毛の流れに沿ってブラッシングをしてあげると血行がよくなる効果もあり、さらに毛並みも整う。
- 基本的にブラッシングは猫がリラックスしている時に行うのが自然でベスト。