
「初めて猫を飼うけど、猫のトイレトレーニング・しつけの方法が知りたい。」

「猫を飼っているけど、猫の粗相の原因・防ぐ方法がわからない。」
あなたは今、そうお考えではありませんか。
猫のトイレトレーニング・しつけの方法や猫の粗相の原因・防ぐ方法を知りたい方に向けての記事になります。

猫と暮らす上で知っておきたい猫のトイレトレーニング・しつけの方法、粗相の原因・防ぐ方法について、現役の猫の下僕が解説していくよ!!
今回は、猫と暮らす上で知っておきたい猫のトイレトレーニング・しつけの方法、粗相の原因・防ぐ方法をまとめました。
Table of Contents
まずは猫のトイレの環境をチェック
まずは、トイレトレーニング・しつけの前に猫のトイレの環境をチェックしましょう。
猫はトイレに不満を持つと粗相をしてしまう・最悪の場合下部泌尿器疾患の可能性もありますので、まずは猫のトイレの環境は整っているか確認しましょう。
猫がトイレに不満を持った際の行動やサインを下記にまとめました。
- なかなかトイレに行ってくれない
- トイレの縁に足をかけたり、なるべくトイレに入らないようにして排泄している
- 排泄の回数が少ない
- 排泄後砂をかけて隠したりせずに一目散にトイレから出る
- 落ち着いてトイレできない様子がある
- トイレの壁や縁をガリガリ引っ掻いている
- 空中をかくような仕草をする
トイレの環境の整え方
では、実際に猫のトイレの環境の整え方を紹介します。
トイレは静かで落ち着ける場所に設置する
猫は、静かで落ち着ける場所でトイレをすることを好むと言われています。
なるべく人通りの少ない部屋の角や、猫からも人間からもわかりやすい場所にトイレを設置してあげてください。
ここで大切なポイントとして、トイレをしたかどうかすぐに確認できる場所に設置するのも重要です。
近年はペット飼育可の賃貸ではトイレを設置できるブースが作られていたり、持ち家を立てる場合には猫のトイレが設置できる空間を作る方もいます。
猫が好まない設置場所の例
- 人通りの多い部屋の中央や出入りの多い扉の前
- 音が出る家電製品の近く
猫のサイズや好みにあったトイレを使う
猫の大きさに合ったトイレや、その猫が好むトイレを使ってあげることで不満が解消されることもあります。
トイレのサイズは、猫の体長の1.5倍程度が良いと言われています。
また、トイレの形や大きさだけでなく、中に敷く猫砂の種類も好みがあるので好みを見極めて選んであげることが重要です。
ここからは、猫砂の素材別の解説をしていきます。
吸水性 | 消臭力 | 可燃性 | 重量 | まとまりやすさ | 価格帯 | |
紙系 | ○ | △ | ○ | 軽 | ◎ | 安 |
鉱物系 | ◎ | ○ | × | 重 | ◎ | 安 |
シリカゲル | ◎ | ◎ | △ | 重 | – | 高 |
木素材(ヒノキ・おがくず) | × | ◎ | ○ | 軽 | × | 高 |
おから | × | △ | ○ | 軽 | × | 高 |
猫の数+αのトイレを用意する
多頭飼いしている方は特に重要なのが、トイレの個数です。
猫は基本的に他の猫の排泄物の臭いがする場所でトイレは好みません。
また、1匹で飼っている子の中にも、おしっことうんちを分けてしたい子もいます。
うちの子もおしっことうんちの場所は真反対に配置しており、分けておきたいようです。
猫の数+αのトイレが必要と言われており、2〜3匹飼っている方は猫の数+1、4匹以上飼っている方は+2個以上用意してあげましょう。
愛猫家おすすめの猫用トイレのまとめ記事はこちらから↓
https://nekolove.life/raise/recommend-toilet/
猫のトイレトレーニング・しつけの方法
1.落ち着ける場所にトイレを設置
先ほどもお伝えした通り、猫は静かで落ち着ける場所でトイレをすることを好むと言われています。
なるべく人通りの少ない部屋の角や、猫からも人間からもわかりやすい場所にトイレを設置してあげてください。
ここで大切なポイントとして、トイレをしたかどうかすぐに確認できる場所に設置するのも重要です。
そしてさらに、猫の臭いがついている排泄物の猫砂や紙、新聞紙を一緒にトイレに入れておくとトイレを覚えやすいと言われています。
新しく猫をお迎えした場合には、猫の排泄物の猫砂や紙、新聞紙を用意できるとトイレトレーニングが捗りますよ。
2.ソワソワサインが出たらトイレへ
猫がトイレをしたいときは、ソワソワサインが出ることが多いです。
どこかでトイレをしたいなと探していたり、同じ場所をウロウロしたり、サインは猫それぞれですが
何かソワソワしだしたなと思ったらトイレに連れて行ってみましょう。
うちの子や、預かりボランティアをしている時は寝起き、毎食後、飲食後、遊んだ後は特にサインがなくても一度トイレに連れて行くようにしていました。
3.うまくトイレできたら褒める
排泄がきちんとトイレでできたら、しっかりと褒めてあげましょう。
もしもトイレに失敗してしまっても怒るのはNGです。
猫は、排泄に失敗したことに怒られているのではなく、排泄自体を怒られていると思ってしまい排泄を我慢してしまう可能性があります。
また猫は怒られても攻撃されていると思うだけで、猫から嫌われる・避けられるだけで叱る行為をしても意味がないと言われています。
ですので、猫がトイレに成功したらたくさん褒めて、失敗しても怒らないようにするのが良いでしょう。
トイレトレーニングの抑えておきたいポイント
1.トイレのタイミング・仕草を見逃さない
猫がトイレをしたいときは、ソワソワサインが出ることが多いです。
どこかでトイレをしたいなと探していたり、同じ場所をウロウロしたり、サインは猫それぞれですが
何かソワソワしだしたなと思ったらそっとトイレに連れて行ってみましょう。
トイレトレーニングの最初は慣れていないので、ソワソワサインを見逃してしまったりすることもあると思います。
うちの子や、預かりボランティアをしている時は寝起き、毎食後、飲食後、遊んだ後は特にサインがなくても一度トイレに連れて行くようにしていました。
特に寝起きや食後はトイレをすることが多いので、トイレをしなくても一度連れて行ってあげるといいでしょう。
2.ニオイを覚えさせる
猫は排泄物のニオイがしたところで再度トイレをすることがあります。
その習性を利用し、トイレの場所を認知させることができます。
猫の臭いがついている排泄物の猫砂や紙、新聞紙を一緒にトイレに入れておくとトイレを覚えやすいと言われています。
排泄物を少し残しておいて、ニオイを残しておくことで、猫にトイレをしていいんだと覚えてもらいやすくなります。
また猫のトイレを掃除して、排泄物のニオイがなくなってしまったときにも使える方法なので、子猫・成猫に限らず使えるテクニックとなっています。
3.トイレの環境を整え邪魔しない
先ほどもお伝えした通り、猫は静かで落ち着ける場所でトイレをすることを好むと言われています。
なるべく人通りの少ない部屋の角や、猫からも人間からもわかりやすい場所にトイレを設置してあげてください。
ここで大切なポイントとして、トイレをしたかどうかすぐに確認できる場所に設置するのも重要です。
おすすめの設置場所としては、リビングの角やリビングと廊下がつながっているドアの手前、ケージの中などが猫が比較的落ち着ける場所かなと思います。
粗相の原因
猫が粗相をしてしまう原因は様々です。
中には病気の可能性もあるため、なぜ粗相をしてしまうのか、粗相の原因をしっかりと探ることが重要です。
病気
猫は病気のときにも粗相をしてしまうことがあります。
慢性腎不全、猫下部尿路疾患(FLUTD)、肝臓病、糖尿病や細菌性膀胱炎、その他の疾患によっても粗相してしまうことはありますので少しでも気になることがあれば病院を受診することをお勧めします。
ストレス
猫はストレスを感じているときにもを粗相してしまうことがあります。
特に猫は環境の変化にストレスを感じやすい生き物です。
引っ越した、家族構成に変化があった、ペットが増えた、家具の配置、フードや水飲みの場所が変わった、家の周りで騒音(工事等)など、環境の変化に敏感です。
猫には新しい環境に慣れてもらうために、なるべくストレスを与えないようリラックスできる環境を作りましょう。
トイレが気に入らない
トイレに不満を持っていると粗相をしてしまうことがあります。
猫がトイレに不満を持っている原因の例は下記の通りです。
- トイレが汚い
- トイレの設置場所が落ち着かない
- トイレのサイズ、タイプ、猫砂の種類が猫の好みでない
こういった場合に、猫は粗相をしてしまう可能性があります。
原因をひとつずつ取り除いてみて、猫にとって何が不満なのかしっかり見極めてあげましょう。
発情期
猫は発情期になると、粗相をしてしまうことがあります。
猫はオスがスプレー行為というマーキングで、メス猫にアピールしたり他のオス猫に縄張りをアピールしたりします。
その際に壁や床にスプレー状に自分の尿を噴射し、ニオイやフェロモンを付けようとします。
発情期のスプレー行為を防ぐ方法は後ほど紹介します。
老化
猫は老化すると、粗相をしてしまうことがあります。
人間や動物は老化すると筋肉や身体能力が低下します。
思ったところでトイレができない、体を思うように動かせないといったときに粗相をしてしまうことがあります。
粗相を防ぐ方法
ここまで粗相の原因を紹介してきましたが、対策や防ぐ方法をここからは紹介していきます。
トイレが気に入らない
トイレの環境が気に入らない場合は、原因をひとつずつ取り除いてみて、猫にとって何が不満なのかしっかり見極めてあげましょう。
下記のチェックをしてみて、猫の不満を取り除いてあげましょう。
- トイレをこまめに掃除する
- トイレは静かで落ち着ける場所に設置する
- 猫のサイズや好みにあったトイレを使う
- 猫の好みにあった猫砂を使う
- 猫の数+αのトイレを用意する
発情期
スプレー行為というマーキングの対策方法は、避妊去勢手術してあげることです。
さらにスプレー行為は一度始まると完全にやめさせることは難しいと言われています。
そのため、発情期を迎える前に避妊去勢手術する必要があります。
生後5ヶ月くらいあたりから発情期が始まる子もいますので、その時期までに手術を済ませてあげると良いでしょう。
老化
思ったところでトイレができない、体を思うように動かせないのは人間も猫も同じでストレスですよね。
愛猫が高齢になってトイレがうまくできなくなってしまった場合には、
- 飼い主が日中在宅・トイレに行きたいサインを見せてくれる子であれば、トイレに連れて行ってあげる
- 猫用のおむつを着用させてあげる
などの対策ができます。
猫が粗相してしまった時の処理
ここからは、猫がトイレ以外の場所に粗相してしまった時の処理の方法について解説します。
猫のお漏らしを放置しておくと臭いが強い他に、その場所をトイレとして覚えてしまう可能性があります。
猫のお漏らしを発見したらなるべく早く、完璧に臭いを消すようにしましょう。
洗えるものにお漏らしした場合
ブランケットやラグ、布団など洗えるものにお漏らしをした場合の処理の方法についてです。
- 1.表面の汚れを拭き取る
- 2.裏面の汚れを拭き取る
- 3.汚れた部分に重曹をかけ、10分程度放置して熱湯で洗い流す
- 4.重曹を洗い流し終わったら、クエン酸を大量にかけてニオイを取り除く
(それでも取れない場合には、クエン酸漬け置きもおすすめです) - 5.通常通り洗濯する
猫のおしっこは弱アルカリ性なので、酸性のクエン酸を溶かした水で中和します。
重曹で洗って臭いが取れなさそうであれば、クエン酸で漬け置きするのもおすすめです。
重曹やクエン酸は100円ショップでも購入できます。
おすすめの洗剤はこちらから↓
洗えないものにお漏らしした場合
絨毯やソファなど洗えないものにお漏らしをした場合の処理の方法についてです。
- 1.表面の汚れを拭き取る
- 2.裏面の汚れを拭き取る
- 3.汚れた部分に熱湯を少量ずつかけて拭き取る
- 4.臭いが取れるまで4を繰り返す
洗えないものにお漏らしされてしまった場合、専用の洗剤や洗剤やお湯で汚れを落とします。
また、重曹やクエン酸が使えないものでも熱湯を使えば臭いを落としてくれます。
ただ、熱湯もNGなアイテムや素材もありますので、よく見てから洗うようにしましょう。
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最悪の場合専門のクリーニングも
猫のおしっこは臭いが強く、取り除けないこともあります。
上記の方法で洗っても臭いや汚れが落ちない場合には、専門のクリーニング業者にお願いするのも一つの手です。
猫のトイレトレーニング・しつけの方法や猫の粗相の原因・防ぐ方法まとめ
猫のトイレトレーニング・しつけの方法や猫の粗相の原因・防ぐ方法については以下のまとめを参考にしてください。
お伝えした通り猫はがトイレに失敗してしまっても怒るのはNGです。
猫は、排泄に失敗したことに怒られているのではなく、排泄自体を怒られていると思ってしまい排泄を我慢してしまう可能性があります。
また猫は怒られても攻撃されていると思うだけで、猫から嫌われる・避けられるだけで叱る行為をしても意味がないと言われています。
ですので、猫がトイレに成功したらたくさん褒めて、失敗しても怒らないようにするのが良いでしょう。