
「これから猫をお迎えしたいと考えている。」

「初めて猫の多頭飼いを考えているけど、性別や性格によって相性が違うのか分からない。」

「猫を多頭飼いする際のコツが知りたい。」
あなたは今、そうお考えではありませんか。
猫を多頭飼いする際に気になる性別や性格による相性の違いや猫を多頭飼いする時の会わせ方・コツが知りたい方に向けての記事になります。

複数の猫と一緒に暮らす上で必ず直面する性別や性格による相性の違いや猫を多頭飼いする時の会わせ方・コツについて、現役の猫の下僕が解説していくよ!!
今回は、猫を多頭飼いする際に気になる性別や性格による相性の違いや猫を多頭飼いする時の会わせ方・コツをまとめました。
Table of Contents
新しい猫をお迎えする前にやるべきこと
環境を整える
多頭飼いをする際に注意したいのが、環境が整っていないまま新しい猫をお迎えすることです。
猫たちが暮らしやすいよう、高低差のあるキャットタワーやキャットウォークを用意してあげたり、寛げるポイントをたくさん用意してあげましょう。
先住猫の健康状態をチェック
もうすでに先に住んでいる猫(=先住猫)がいる場合には、感染症・ノミダニの寄生虫がいないかなどをしっかりチェックした方が良いでしょう。
先住猫の健康状態をチェックしておくことで、新しい猫をお迎えするタイミングや部屋の隔離が必要かなどの考慮ができます。
猫同士の相性について
残念ながら、結論から言うとこの組み合わせが絶対に正解と言った相性の正解はありません。
それに、猫の個体差や性格、人には慣れているけど猫には慣れていない子もいます。
あるいは環境面でも先住猫が長く1匹で暮らしていた場合には打ち解けるまでに時間がかかることもあります。
ただ、比較的相性が良いと言われている組み合わせはありますので、今回はそちらを紹介します。
比較的相性の良い組み合わせ①子猫と子猫
性別に関わらず、子猫同士の組み合わせがもっとも多頭飼育しやすいパターンと言えます。
猫は、『他の猫と出会った時期が重要』とされていて、特に生後2か月までの子猫なら環境への順応もしやすく、柔軟性があるので、比較的スムーズに仲良くなれる可能性が高い組み合わせと言えます。
比較的相性の良い組み合わせ②子猫と成猫
子猫は柔軟性があるので、まだあまり縄張り意識が強くありません。
またお互いを遊び相手として、じゃれ合っているうちに仲良くなれることが多いです。
ただし、気をつけるポイントとしては、先住猫優先を心がけ子猫ばかりを可愛がらないようにしましょう。
新入り猫を迎えると、手がかかるのは子猫の方ですし、ついついそちらに意識がいってしまいがちです。
しかし、それは先住猫にストレスを与えてしまったり、先住猫の新入り猫への不安を煽ってしまうことになるので、気をつけましょう。
比較的相性の良い組み合わせ③年齢が近い
先ほどもお伝えしたように、若ければ若いほど子猫は柔軟性があるので、まだあまり縄張り意識が強くありません。
またお互いを遊び相手として、じゃれ合っているうちに仲良くなれることが多いです。
比較的相性の良い組み合わせ④親子や兄弟姉妹猫
人間にも切っても切れない親子の絆があるように、猫も同じように切っても切れない親子の絆はあります。
母と娘、姉妹などは比較的相性が良いと言われています。
これに対し、去勢手術をしていないオス同士は血縁関係でも喧嘩したり、縄張り争いをするライバルになってしまうことが多いようです。
成猫であれば、縄張り意識が強くないメス同士、避妊・去勢手術を済ませたオスとメスなどは比較的トラブルなく生活できるともいわれています。
しかし、猫の関係性は急に壊れてしまうこともあるので、もしも関係性が崩れてしまった場合には、一時的に隔離してあげたりしっかりと様子を見ながら見守ってあげる事が重要です。
トラブルが起こりやすい組み合わせ①去勢していないオス同士
去勢手術をしていないオス同士は血縁関係でも喧嘩したり、縄張り争いをするライバルになってしまうことが多いようです。
子猫のうちは仲良く遊んでいても、成猫になるに従ってうまくいかなくなるケースもあるようです。
もしもどうしてもオス同士を多頭飼いしたい場合は、去勢を済ませてあげると縄張り争いを起こしにくくなり、猫ちゃん達にもストレスを与えにくいのではないでしょうか。
トラブルが起こりやすい組み合わせ②子猫と老猫
先住猫が老猫の場合、活発に動き回ったり、しつこく老猫にまとわりつく子猫が来た環境の変化にストレスを感じてしまう子が多いです。
新しい猫を迎えるのは、できれば先住猫が7〜8才くらいまでが理想と言う目安もあります。
先住猫が健康な場合であれば、12才くらいまでは問題ないケースもあります。
先住猫が老猫だけど、新入りの猫をお迎えしたい場合は、先に先住猫の健康診断を受けて、健康であれば検討するようにしましょう。
猫を多頭飼いする時の会わせ方
①まずは部屋や環境を隔離
新しい猫をお迎えした1日目〜1週間程度は部屋や環境を隔離します。
複数のお部屋があるお家は別室に、部屋数がない場合には、ケージに新しい猫を入れて生活させましょう。
部屋や環境を隔離する理由として、猫は元々縄張り意識が強いという理由もありますし、新しくお迎えした猫自身も緊張していたり、環境に馴染むまでに時間がかかる子もいるため、体調面や縄張り意識の面でも部屋や環境を隔離するのが良いです。
②お互いの存在を少し意識させるようにする
先住猫と新入り猫の匂いがするタオルをお互いがくつろいでいる場所に入れてあげることで、匂いでまずはお互いの存在を意識させるようにします。
猫には、仲良し同士は体をこすりつけ匂いを交換する習性があり、匂いは猫達を仲良くさせるために重要なポイントでもあります。
そのためお互いの匂い交換を補助してあげると仲良くなるのが早くなります。
よく飼い主に頭や尻尾を擦り付けてくるのはこの習性と言えます。
猫が使っているタオルやブランケットなどでお互いの猫を撫でることでこの匂い交換を促進し、より早く仲良くなる可能性を高めることができます。
③ケージ越しで会わせる
先住猫が新入り猫の匂いに慣れてきたところで、新入り猫をケージに入れたままケージ越しで会わせるステップに移ります。
先住猫を新しい猫の部屋へ自由に出入りさせると、先住猫は自分からケージの様子を見に行きますので、ケージ越しで会わせて様子を見ます。
この時、ケージにタオルやブランケットをかけて先住猫と新入り猫が直接目を合わせないようにすることで猫同士のストレスが軽減されるのでぜひやってみてください。
ケージに被せたタオル越しでの対面が上手く行ったらケージに被せていたタオルやブランケットを外して、ケージ越しに対面させます。
最初は先住猫と新入り猫同士で威嚇しあうかもしれませんが、慣れてくるとお互いに匂いを確認するようになりますよ。
④ケージから新入り猫を出して会わせる
ケージ越しでの対面が上手く行ったら、次は直接対面させます。
あとは2匹の相性が合うかどうかを人間は見守ることになります。
多頭飼いを始めて約1週間から2週間程度かけて先住猫と新入り猫はお互いの存在に慣れていくといわれています。
人間は、焦らずにじっくりと猫同士の距離感とタイミングで見守ることが重要になります。
多頭飼いする際に一番重要なのは、以前と変わらない態度・行動で先住猫優先を心がけ、子猫ばかりを可愛がらないようにしましょう。
また、万が一どちらかが逃げる・威嚇するなどの行為をした場合は中断して別部屋や環境を隔離してあげましょう。
もしもどちらかが激しくパンチする場合などに人間が仲裁するのは大切ですが、猫の爪は尖っていて危険なので、段ボールや布などで双方の間を遮ってから手を出すようにしましょう。
猫を多頭飼いする際の3つのコツ
①先住猫といきなり会わせない
新しい猫をお迎えしたら、いきなり先住猫と会わせることはせず、部屋や環境を隔離しましょう。
新入り猫には、専用のケージを用意して、一時的にその中で暮らしてもらうのが良いでしょう。
部屋や環境を隔離することは先住猫のテリトリーを守ってあげるので、もちろん先住猫側にメリットがあるように感じますが、新入り猫側にもメリットがあり、自分だけの居場所があると安心します。
その安心感が新しい環境への順応力を高めてくれることもあります。
②猫の習性を利用する
猫には、仲良し同士は体をこすりつけ匂いを交換する習性があり、匂いは猫達を仲良くさせるために重要なポイントでもあります。
そのためお互いの匂い交換を補助してあげると仲良くなるのが早くなります。
先住猫と新入り猫の匂いがするタオルをお互いがくつろいでいる場所に入れてあげることで、匂いでまずはお互いの存在を意識させるようにします。
③人間が焦らない
新しい猫をお迎えした後のすぐは、部屋を隔離してあげたり、直接会わせないように人間がある程度介入することはできます。
しかし最終的に2匹の相性が合うかどうかは人間は見守ることしかできません。
2匹のペースで仲良くなったり、喧嘩したりしますので、人間は焦らずじっくり見守ってあげる事が大切です。
多頭飼いを始めて約1週間から2週間程度かけて先住猫と新入り猫はお互いの存在に慣れていくといわれています。
人間は、焦らずにじっくりと猫同士の距離感とタイミングで見守ることが重要になります。
猫を多頭飼いする際に気になる性別や性格による相性の違いや猫を多頭飼いする時の会わせ方・コツのまとめ
猫を多頭飼いする際に気になる性別や性格による相性の違いや猫を多頭飼いする時の会わせ方・コツについては以下のまとめを参考にしてください。
- 新しい猫をお迎えする前にやるべきことは、環境を整える事、先住猫の健康状態をチェック。
- 比較的相性の良い組み合わせは、①子猫と子猫、②子猫と成猫、③年齢が近い、④親子や兄弟姉妹猫。
- トラブルが起こりやすい組み合わせは、①去勢していないオス同士、②子猫と老猫。
- 猫を多頭飼いする時の会わせ方は、①まずは部屋や環境を隔離、②お互いの存在を少し意識させるようにする
、③ケージ越しで会わせる、④ケージから新入り猫を出して会わせる。 - 猫を多頭飼いする際の3つのコツは、①先住猫といきなり会わせない、②猫の習性を利用する、③人間が焦らない。